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香川県の安倍晴明ゆかりの地 巡り旅

公開日: 最終更新日:

香川県高松市香南町にある、安倍晴明にまつわる冠纓神社を訪ねます。冠纓神社は、晴明公が神主を務めていたと伝わる社で、境内社「安倍晴明神社」に晴明公が祀られています。昭和5年(1930年)刊の『古今讃岐名勝図絵』には、晴明公を讃岐の人とする地元の伝えが記されています。社は高松空港から約3.6km・車で約6分(地図の目安)。空港から車で社を参り、約1.5km南東の天福寺で「安倍晴明之墓」と伝わる石の祠を訪ね、香南歴史民俗郷土館に立ち寄って空港へ戻る、約2時間の旅です。JR高松駅前からは、ことでんバス由佐線で「由佐」まで約50分です。

冠纓神社には、晴明公が神主を務めていたという伝承が残ります。高松市教育委員会などが2015年に開いた文化財学習会「ふるさと探訪」の資料も、讃岐の井原庄の出身とする説がある晴明公が、この社の神主をしていたという伝承を紹介しています。境内社「安倍晴明神社」は、その伝えを今に受け継ぐ社です。昭和5年(1930年)刊の『古今讃岐名勝図絵』は、由佐村岡にあった「安部氏神」が晴明公を祀り、晴明公は横井の人で天文博士となったと記し、横井には晴明公の宅跡、川東には晴明塚があったと伝えます。ただし同書は、晴明公を讃岐の人とする説について「確かではない」とも注記しています。同じ学習会の資料は、香南町岡の天福寺に伝わる江戸時代中期の「天福寺由来記」に、平安時代に「阿部氏清明」(資料の表記のまま)という人物が寺に関わり、近くに一族の墓があると記されていることも紹介しています。晴明公の生誕地については、摂津国阿倍野(大阪市阿倍野区)とする説が広く知られ、奈良の安倍、茨城の猫島にも伝承があります。平安時代の史料に、讃岐と晴明公を結ぶ記述は、星詣は確認していません。ここで紹介するのは、地元に伝わる伝承です。

冠纓神社の参道。石灯籠の並ぶ石段。
冠纓神社の参道。石灯籠の並ぶ石段。
冠纓神社の拝殿。
冠纓神社の拝殿。

この旅のあらまし

所要
約2時間(車の移動約19分を含む)。順路は、高松空港 → 冠纓神社 → 天福寺 → 香南歴史民俗郷土館 → 高松空港
地点
2か所:冠纓神社(高松市香南町由佐1409)、天福寺(同町岡1077。冠纓神社から約1.5km・車で約3分、徒歩約21分。地図の目安)。あわせて、香南歴史民俗郷土館(同町由佐253-1。冠纓神社から約1.2km・徒歩約17分、車で約3分。地図の目安)
駐車場
冠纓神社は、駐車場あり(利用時間は8:00〜17:00。台数は公式に確認できていない)。香南歴史民俗郷土館は普通車10台・大型車3台(高松市)。天福寺は、寺に隣接して10台(寺に電話で確認)。この旅は車に向き、バスでも行ける
回る日
香南歴史民俗郷土館は、月曜日(祝休日の場合は翌平日)と年末年始(12月29日〜1月3日)が休館(高松市)。冠纓神社の授与所・駐車場・トイレの利用時間は8:00〜17:00(境内の参拝時間は、公式に記載を確認できていない)。天福寺は、境内に入れる時間が7時〜17時、納経の受付が8時〜17時(寺に電話で確認)。令和8年(2026年)の秋祭りは10月25日で、11時から神事、12時から吉光獅子組・丸岡原獅子組の奉納と、池内大獅子・古川大獅子の御下がりと案内されている(うどん県旅ネット)
移動
車(地図の目安。2026年10月17日〜19日の表示):高松空港から冠纓神社へ約3.6km・約6分、冠纓神社から天福寺へ約1.5km・約3分、天福寺から郷土館へ約3.1km・約6分、郷土館から高松空港へ約3.2km・約4分。JR高松駅から冠纓神社へは約14.3km・約25分。バス:ことでんバス由佐線の43番で、高松駅前・高松築港から「由佐」まで約50分(高松市)。由佐から郷土館へ徒歩2分(高松市)、冠纓神社へ約1.1km・徒歩約16分(地図の目安)

この旅の歩き方

この旅は、高松空港から車で、高松市香南町の冠纓神社と天福寺、香南歴史民俗郷土館をまわり、空港へ戻る短い旅です。高松空港から冠纓神社までは約3.6km・車で約6分、冠纓神社から天福寺までは約1.5km・車で約3分(歩くと約21分)、天福寺から香南歴史民俗郷土館までは約3.1km・車で約6分、郷土館から高松空港までは約3.2km・車で約4分です(いずれも地図の目安。2026年10月17日〜19日の表示で、交通状況で変わります)。参拝と見学を入れて約2時間(車の移動約19分を含む)です。冠纓神社の授与所・駐車場・トイレの利用時間は8:00〜17:00です(冠纓神社の公式Instagram)。境内の参拝時間は、公式に記載を確認できていません。最新の情報は、社の公式Instagramでご確認ください。天福寺は、境内に入れる時間が7時〜17時、納経の受付が8時〜17時です(寺に電話で確認)。香南歴史民俗郷土館は9:00〜17:00(入館は16:30まで)で、月曜日(祝休日の場合は翌平日)と年末年始(12月29日〜1月3日)が休館です(高松市)。バスで行く場合は、JR高松駅前(⑤のりば)・高松築港(②のりば)から、ことでんバス由佐線の43番(栗林公園・由佐・岩崎行き)で約50分、「由佐」で降ります(高松市)。由佐から郷土館へは東へ徒歩2分(高松市)、冠纓神社へは約1.1km・徒歩約16分です(地図の目安)。由佐線には、土日祝に運休する便があります。例えば、高松駅前8:10発の便は、由佐に8:57に着きます(ことでんバスの時刻表、2025年4月1日改正)。乗る前に、最新の時刻と運賃をご確認ください。JR高松駅から冠纓神社へ車で行く場合は、約14.3km・約25分です(地図の目安)。食事は、旅の終わりに高松空港のうどん店「はやし家製麺所 高松空港店」(8:00〜20:00。高松空港)に立ち寄れます。冠纓神社の駐車場の台数は、公式に記載を確認できていません。

地図で見る

マーカーを押すと地点ページへ。地図には冠纓神社と天福寺の2か所を表示します。2か所の間は約1.5km(車で約3分、徒歩約21分)です。香南歴史民俗郷土館は冠纓神社から約1.2km・徒歩約17分(車で約3分)、高松空港は冠纓神社から約3.6km・車で約6分、天福寺から約1.9km・車で約4分です(地図の目安)。

高松空港から車で:冠纓神社と天福寺、香南歴史民俗郷土館へ

約2時間(車の移動約19分を含む)

一讃岐の晴明公冠纓神社[10:06/40分]

高松空港から約3.6km・車で約6分(地図の目安)。冠纓神社は、香南町由佐の旧県社で、仲哀天皇・応神天皇・神功皇后を祀る。『香川県神社誌』(1938年)によれば、貞観3年(861年)に円珍(智証大師)が里人とともに祠を建てたのが起こりと伝わる。延文2年(1357年)に細川頼之が石清水八幡宮の冠纓(かんむりの紐)を納め、以来「冠纓八幡宮」と呼ばれたという。細川氏の後は、由佐氏が祭祀を支えたという。晴明公については、神主を務めていたという伝承が残り(高松市教育委員会などの文化財学習会の資料)、境内社「安倍晴明神社」に祀られている。『古今讃岐名勝図絵』(1930年)は、由佐村岡にあった「安部氏神」が晴明公を祀ったと記す。境内の社叢は、香川県の自然記念物「冠纓神社社叢(植物)」に指定されている(昭和52年)。冠纓神社には、天治元年(1124年)の書写とされる国の重要文化財「万葉集巻第十五残巻(天治本)」が伝わる(高松市)。同時代(平安時代)の史料に、冠纓神社と晴明公を結ぶ記述は、星詣は確認していない。参拝のあとは、約1.5km・車で約3分(歩くと約21分。地図の目安)の天福寺へ。

ここを見る

  • 境内社「安倍晴明神社」(御朱印は、公式Instagramでご確認ください)
  • 香川県の自然記念物「冠纓神社社叢(植物)」の社叢(昭和52年指定。香川県)
  • 香川県指定有形民俗文化財「冠纓神社の大獅子」(2頭。昭和45年指定。管理団体は池内大獅子保存会・古川大獅子保存会。香川県教育委員会)。令和8年(2026年)10月25日の秋祭りでは、四半世紀の時を越えて大獅子が担ぎ上げられると紹介されています(うどん県旅ネット)
境内社「安倍晴明神社」の社号標。
境内社「安倍晴明神社」の社号標。
境内社「安倍晴明神社」の祠と御神燈。
境内社「安倍晴明神社」の祠と御神燈。
境内の社と御神燈。
境内の社と御神燈。
社叢の中の石段。
社叢の中の石段。
境内の狛犬。
境内の狛犬。

見どころ|境内社「安倍晴明神社」の社号標と祠、御神燈、社叢の中の石段、狛犬。

時間
授与所・駐車場・トイレの利用時間は8:00〜17:00です(冠纓神社の公式Instagram)。境内の参拝時間は、公式に記載を確認できていません。
料金
参拝の料金は、公式に記載を確認できていません
アクセス
JR高松駅前(⑤のりば)・高松築港(②のりば)から、ことでんバス由佐線の43番(栗林公園・由佐・岩崎行き)で約50分、「由佐」下車(高松市)。約1.1km・徒歩約16分(地図の目安)

星詣は現地を確認していません。冠纓神社の授与所・駐車場・トイレの利用時間は8:00〜17:00です(公式Instagram)。境内の参拝時間と駐車場の台数は、公式に記載を確認できていません(最新の情報は社の公式Instagramでご確認ください。社の電話は087-879-2604)。令和8年の秋祭りの日は、旧香南小学校跡地のグラウンドが駐車場と案内されています(うどん県旅ネット)

詳しい由緒と出典は /places/57/

次へ:冠纓神社から天福寺へ、車で約3分(約1.5km。歩くと約21分。地図の目安)

二「安倍晴明之墓」と伝わる祠天福寺[10:49/30分]

冠纓神社から約1.5km・車で約3分(歩くと約21分。地図の目安)。天福寺は、真言宗御室派の寺で、四国三十六不動霊場の第32番(四国三十六不動霊場会)。寺の縁起では、天平年中(729〜749年)に行基が薬師如来を彫って一堂を建てたのが始まりとされ、延暦年中(782〜806年)に空海が訪れて真言宗の道場とし、天福元年(1233年)に今の地へ移って天福寺と改めたと伝わる(高松市教育委員会などの文化財学習会の資料)。同じ資料によれば、江戸時代中期の「天福寺由来記」に、平安時代に「阿部氏清明」(資料の表記のまま)という人物が寺に関わり、近くに一族の墓があると記され、同じころの古地図には「清明屋敷」「阿部氏堂(墓)」の名が見える。墓はもと山あいにあり、いまは本堂の脇に移されて、「安倍晴明之墓」と伝わる石の祠に丸い石と長い石が納められているという。同時代(平安時代)の史料に、天福寺と晴明公を結ぶ記述は、星詣は確認していない。参拝のあとは、約3.1km・車で約6分(地図の目安)の香南歴史民俗郷土館へ。郷土館は高松市の施設で、敷地の庭園の西側には、由佐氏の居城だった由佐城の土塁の跡が残ると紹介されている(同じ学習会の資料)。

ここを見る

  • 本堂の脇の石の祠(「安倍晴明之墓」と伝わる。参拝者が見てよいことを、2026年10月19日に寺へ電話で確認)
  • 本尊の薬師如来の誓いの言葉にちなみ「身代わり不動尊」と呼ばれる不動尊(四国三十六不動霊場会)
  • 天福寺:境内に入れる時間は7時〜17時、納経の受付は8時〜17時。駐車場は寺に隣接して10台(2026年10月19日、寺に電話で確認)
  • 香南歴史民俗郷土館:開館は9:00〜17:00(入館は16:30まで)、休館は月曜日(祝休日の場合は翌平日)と年末年始。観覧料は、企画展・常設展はかからず、特別企画展は一般300円。令和8年10月27日〜12月19日は、特別企画展「日本刀展 伝来の今を観る」(高松市)
香川県高松市香南町の天福寺の本堂
天福寺の本堂
香南歴史民俗郷土館(高松市香南町由佐)。天福寺から車で約6分。
香南歴史民俗郷土館(高松市香南町由佐)。天福寺から車で約6分。

見どころ|天福寺の本堂。本堂の脇に、「安倍晴明之墓」と伝わる石の祠があります(祠の写真はありません)。2枚目は香南歴史民俗郷土館です。

時間
境内に入れる時間は7時〜17時、納経の受付は8時〜17時(2026年10月19日、寺に電話で確認)
料金
参拝の料金は、公式に記載を確認できていません
アクセス
冠纓神社から約1.5km・車で約3分、徒歩約21分。高松空港から約1.9km・車で約4分(地図の目安)

星詣は現地を確認していません。境内に入れる時間、納経の受付、駐車場は、2026年10月19日に寺へ電話で確認しました。バスの時刻とバス停からの道のりは、公式に確認できていません。香南歴史民俗郷土館の駐車場は、普通車10台・大型車3台です(高松市)。

詳しい由緒と出典は /places/58/

次へ:天福寺から香南歴史民俗郷土館へ、車で約6分(約3.1km。地図の目安)

ひと休み

はやし家製麺所 高松空港店(うどん店)

高松空港の中のうどん店。旅の終わり、香南歴史民俗郷土館から空港へは約3.2km・車で約4分です(地図の目安)。国産小麦の麺と3種の出汁を使い、名物の「塩ぶっかけ」と、讃岐の食材の天ぷら・讃岐おでんがあると紹介されています(高松空港)。空港は改装中のため、店の場所は空港のフロアマップでご確認ください

営業 8:00〜20:00/休 公式に記載を確認できていません

次の旅へ

讃岐の説を含む四つの生誕伝承は、読み物「安倍晴明の生誕地はどこか?」で比べています。晴明公を祀る社の中心である京都の晴明神社も、あわせて訪ねてみてください。ほかの地域のガイドは、地域から探すページにまとめています。

参拝の実用情報

地点時間料金アクセス駐車場
冠纓神社授与所・駐車場・トイレの利用時間は8:00〜17:00です(冠纓神社の公式Instagram)。境内の参拝時間は、公式に記載を確認できていません。参拝の料金は、公式に記載を確認できていませんJR高松駅前(⑤のりば)・高松築港(②のりば)から、ことでんバス由佐線の43番(栗林公園・由佐・岩崎行き)で約50分、「由佐」下車(高松市)。約1.1km・徒歩約16分(地図の目安)駐車場あり(利用時間は8:00〜17:00。台数は公式に記載を確認できていません)
天福寺境内に入れる時間は7時〜17時、納経の受付は8時〜17時(2026年10月19日、寺に電話で確認)参拝の料金は、公式に記載を確認できていません冠纓神社から約1.5km・車で約3分、徒歩約21分。高松空港から約1.9km・車で約4分(地図の目安)寺に隣接して10台(2026年10月19日、寺に電話で確認)

時間・料金は変更されることがあります。各地点ページの出典(公式サイト)でご確認ください。

この地域の記録

最新情報をすべて見る

クレジット・出典

調査・執筆:星詣編集部(土御門奉賛会)。香川県・高松市・香川県観光協会・ことでんバス・高松空港・四国三十六不動霊場会の公開資料、天福寺への電話での確認、『香川県神社誌』と『古今讃岐名勝図絵』(国立国会図書館デジタルコレクション)、地図の目安に基づく。現地確認日:なし。晴明公が神主を務めていたという話と、晴明公を讃岐の人とする説は、地元に伝わる伝承で、平安時代の史料に記述は確認できていない。冠纓神社の公式サイトは確認できず、参拝の時間などは、社の公式Instagramでの確認を案内している。

最終確認:2026-10-19

写真:PIXTA(作者:ever_free(99069871)、ever_free(99069865)、ever_free(99069866)、ever_free(99069863)、ever_free(99069869)、ever_free(99069873)、ever_free(99069867)、くろうさぎ(46503843)、みきのアトリエ・Kazu(25188806))