AREA GUIDE

福島県の安倍晴明ゆかりの地 巡り旅

公開日:

JR福島駅から歩いて、社伝に晴明公の勧請を伝える福島の総鎮守・福島稲荷神社へ。そこから紅葉山公園へ歩き、杉妻稲荷神社を訪ねます。福島稲荷神社の公式が伝える、晴明公と蘆屋道満が大杉の精を鎮めたという「杉妻大明神」の伝説と同じ「杉妻」の名を持つ社です(公式はこの社を杉妻大明神とは明記していません)。駅から歩ける2か所を、社伝・公式の伝承・城下の歴史でたどる、半日の巡り旅です。

福島の晴明公の伝承は、社の名とともに、いくつかの「跡」に分かれて残っています。福島稲荷神社は、社伝で晴明公が地相を見立てて勧請したと伝える総鎮守です。同社の公式は、このほかに、杉の精を鎮めた杉妻大明神、晴明塚、道満塚の伝説を載せています。晴明塚は羽黒山真浄院(清明町)の境内にあったと伝わりますが現在は確認できず、道満塚は太田町ガード西南付近にあったといわれ、跡の愛宕神社は東北新幹線の工事で移転しました。杉妻稲荷神社は、この杉妻大明神の伝説と同じ「杉妻」の名を持ちますが、公式は結びつけて書いていません。この旅で歩いて訪ねられるのは、福島稲荷神社と杉妻稲荷神社の2か所です。

信夫山を背に、秋の福島市街を見渡す遠景
イメージ信夫山と福島市街(福島市)
青空の下、山並みを背にした福島市街
イメージ福島市街(福島市)

この旅のあらまし

所要
半日(約3時間。歩きは合計で約40分。参拝と休憩を含む)。順路は、福島駅東口 → 福島稲荷神社 → 杉妻稲荷神社と紅葉山公園 → 福島駅東口
地点
2か所:福島稲荷神社(福島市宮町)、杉妻稲荷神社(福島市杉妻町、紅葉山公園内)。晴明塚・道満塚は跡・伝承で、現地では確認できない
駐車場
福島稲荷神社は境内(台数・料金は公式に記載なし。初詣・例大祭など行事により、境内に駐車できない場合がある)。杉妻稲荷神社と紅葉山公園は、公式に駐車場の記載を確認できていない。県庁の外来駐車場は有料で、満車だと入れない
回る日
福島稲荷神社の例大祭は、10月の三連休に行われます(公式の行事ページ)。令和8年の公式案内では、10月10日〜12日の期間中、境内と中央駐車場に駐車できず、露店が並ぶとされています。ご祈祷は電話予約制。バスは福島駅東口9番ポールのももりんバス(100円)
移動
歩きの目安(地図):駅から福島稲荷神社へ約15分(神社の公式は12分)、福島稲荷神社から杉妻稲荷神社へ約11分、杉妻稲荷神社から駅へ約16分

この旅の歩き方

この旅は、JR福島駅の東口から歩いて、福島の中心市街地にある二つの社をめぐる半日の巡り旅です。順路は、福島駅東口、福島稲荷神社(福島市宮町)、杉妻稲荷神社(福島市杉妻町。紅葉山公園内)、福島駅東口で、歩きは合計で約40分、参拝と休憩を入れて約3時間です。歩きの目安は、地図の徒歩ルートで、駅から福島稲荷神社まで約1.0km・約15分(神社の公式は「徒歩12分」)、福島稲荷神社から杉妻稲荷神社まで約750m・約11分、杉妻稲荷神社から駅まで約1.1km・約16分です。バスは、福島駅東口バスプールの9番ポールから、福島交通の市内循環「ももりんバス」が出ています(運賃100円。神社の公式は10〜20分間隔と案内)が、最寄りの停留所は公式に記載がなく、確認できていません。車の場合、福島稲荷神社は境内に駐車場がありますが、台数・料金は公式に記載がなく、初詣・例大祭など行事により、境内に駐車できない場合があります。例大祭は、10月の三連休に行われます(公式の行事ページ)。令和8年の公式案内では、10月10日〜12日の期間中、境内と中央駐車場に駐車できず、露店が並ぶとされています。杉妻稲荷神社と紅葉山公園の駐車場は、公式に記載を確認できていません。近くの福島県庁の外来駐車場は有料で、満車だと入れません(料金は県の案内でご確認ください)。休憩の店は、二つの社の間ではなく福島駅の近くにあるので、歩き終えて駅に戻ってから立ち寄る流れにしています。

地図で見る

マーカーを押すと地点ページへ。コースの線は、地点を順に結んだ目安(直線)です。福島駅から福島稲荷神社まで約1.0km、福島稲荷神社から杉妻稲荷神社まで約750m、杉妻稲荷神社から福島駅まで約1.1kmです(地図の徒歩ルートからの目安)。

福島駅から歩く:晴明公の勧請を伝える総鎮守と、杉妻の社をたどる半日

半日(約3時間)

一地を見立てる福島稲荷神社[10:00/50分]

旅の出発点は、JR福島駅の東口から歩いて約12分(神社の公式)、中心市街地に鎮座する福島稲荷神社。社伝では、永延元年(987年)、朝廷の命で奥羽へ下った晴明公が吹島の里(のちの福島)にさしかかり、西に吾妻の山なみ、北に信夫山、南に阿武隈川という景観と、肥えた土地を見て、行く末に栄える地相と見立てた。そこに社を建て、豊受比売大神を勧請して、里の総鎮守としたという。福島市の公式は、十世紀に晴明公が奥州へ下った際に杉妻庄の鎮守として農業神を祀ったのが始まりとされるが、はっきりとした起源は不明と記す。社伝には、承安元年(1171年)に晴明公の孫・清明が社殿を改築したことも伝わる。

ここを見る

  • 絵馬殿(旧拝殿。元禄5年〈1692〉の棟札から、市内で最も古い建物ではないかと市の案内が記す)
  • 明治神宮から拝領した二基の鳥居(昭和41年建立)
  • 境内の御神木のニレの大木
時間
境内に入れる時間は、公式に記載がありません。電話の受付は9:00〜17:00(ご祈祷は要予約)
料金
参拝料の記載は確認できていません。ご祈祷の初穂料は、個人5,000円より、会社・団体(合同)10,000円より(公式)
アクセス
JR「福島」駅東口から徒歩約12分

境内に入れる時間は公式に記載なし。電話の受付は9:00〜17:00。ご祈祷は予約制(予約は前の月の15日から)で、初穂料は個人5,000円より。例大祭は、10月の三連休に行われる(公式の行事ページ)。令和8年の公式案内では、10月10日〜12日の期間中、境内と中央駐車場に駐車できず、露店が並ぶとされている。月ごとの祭として、月首祭(1日)・十日祭(10日)・日供祭(15日)が公式の行事ページに載っている(月によって載っている祭が違う)

詳しい由緒と出典は /places/02/

次へ:福島稲荷神社から杉妻稲荷神社へ、徒歩約11分(約750m。地図の目安)

結杉妻の名を持つ社杉妻稲荷神社[11:00/50分]

福島稲荷神社から歩いて約11分(約750m)。福島県庁の東隣、紅葉山公園の中に、杉妻稲荷神社がある。市の資料は、福島城二ノ丸に整えられた庭園を「現在の紅葉山公園内池付近」と記す。福島稲荷神社の公式が伝える「福島における晴明伝説」では、神亀年間、笹木野村の大杉が切り倒され、杉の精の祟りで天皇が病んだため、朝廷は晴明公と蘆屋道満を東奥に遣わして祈らせた。二人は祟りをなだめ、杉の精を神として祀った。これが杉妻大明神だと伝えられる。杉妻稲荷神社は、この杉妻大明神と同じ「杉妻」の名を持つ(福島市の公式は、福島稲荷神社の起源に「杉妻庄」の名を記しており、杉妻は福島の古い地名である。福島城は、もと杉目城)。ただし、公式はこの社を杉妻大明神と明記しておらず、この社と伝説との関係は確認できていない。

ここを見る

  • 朱の鳥居と、鳥居の額の「杉妻稲荷神社」の名
  • 紅葉山公園内の大仏城跡出土宝塔(県指定重要文化財。弘安6年〈1283〉の銘。福島市の案内)
  • 県庁裏手の福島城の土塁跡(福島市の案内。県庁敷地のため、見学できるかは確認できていません)
青空の下の福島県庁舎の全景
福島県庁舎(杉妻稲荷神社の写真ではない)
快晴の空と福島県庁舎の正面
福島県庁舎の正面(杉妻稲荷神社の写真ではない)

見どころ|福島県庁舎。杉妻稲荷神社のある紅葉山公園は、この県庁の東隣にある(写真は神社ではない)。

時間
紅葉山公園内の社。開閉の時間は、公式に記載を確認できていません
料金
—
アクセス
JR「福島」駅東口から南東へ約1.1km、徒歩約16分(地図の徒歩ルートの目安)

紅葉山公園の開園時間・トイレ・駐車場は、福島市・福島県の公式に記載を確認できていません。社の公式の情報も確認できていません

詳しい由緒と出典は /places/01/

ひと休み

大町おかめや(そば)(休憩所)

福島市大町9-16。駅から徒歩約10分。駐車場はなし。二つの社の間ではなく、駅の近く

営業 11:30〜14:00(LO)/17:00〜22:00(21:00LO)/休 毎週月・火曜日

次の旅へ

晴明公ゆかりの地は、ほかの地域にも残っています。生誕地の伝承は茨城県に、晴明公を祀る社の中心は京都にあります。ほかの地域のガイドは、地域から探すページにまとめています。

参拝の実用情報

地点時間料金アクセス駐車場
福島稲荷神社境内に入れる時間は、公式に記載がありません。電話の受付は9:00〜17:00(ご祈祷は要予約)参拝料の記載は確認できていません。ご祈祷の初穂料は、個人5,000円より、会社・団体(合同)10,000円より(公式)JR「福島」駅東口から徒歩約12分境内にあり(出入口は神社東側道路の社務所前)。台数・料金は公式に記載なし。初詣・例大祭など行事により、境内に駐車できない場合がある
杉妻稲荷神社紅葉山公園内の社。開閉の時間は、公式に記載を確認できていません—JR「福島」駅東口から南東へ約1.1km、徒歩約16分(地図の徒歩ルートの目安)専用の駐車場は公式に記載を確認できていません

時間・料金は変更されることがあります。各地点ページの出典(公式サイト)でご確認ください。

この地域の記録

最新情報をすべて見る

クレジット・出典

調査・執筆:星詣編集部(土御門奉賛会)。一次資料と各社寺・自治体の公式資料に基づく。現地確認日:なし。福島稲荷神社の公式は、杉妻稲荷神社を杉妻大明神と明記してはいない。両者の関係は確認できていない。

最終確認:2026-10-08

写真:PIXTA