暦で読む

暦は、天と地と人を結ぶ道しるべ

天社宮に設けられた土御門文書編纂所では、陰陽士が晴明公以来と伝わる暦術をもとに暦を編んでいます。それは単なる日付の記録ではない。太一の神気が、いつ、どの方角に働き、どのような日柄として現れるのかを写しとったもの——公式はそう記します。「占い」という言葉を、天社宮は使いません。

窓明かりの机に開いた和綴じ本

なぜ「占い」と呼ばないのか

陰陽道の学びと行いは、神社仏閣の祭祀、華道・茶道・剣道の精神、能楽や歌舞伎、年中行事にまで息づいている——土御門文書編纂所はそう位置づけます。造暦は太一への神事をもって始まり、陰陽士は御前に拝礼してから天の理を仰ぎ、神気の巡りを読んで暦として編む。それは祭祀の一部であって、吉凶を言い当てる芸ではない。星詣もその立場に倣い、このページでは「暦で読む」と呼びます。

本命星——生まれた年に授かる星

人はみな、生まれた年により本命星を授かる、と公式は記します。本命星は命の根に深く関わり、年ごとに暦の上を巡って天地の気と交わる。その調和と相剋が、心身の調和や運気の巡りに影響すると考えられてきました。立春の星祭は、この本命星を本来の鎮まりへ還す祭祀です。→ 大祭:星祭

厄年・凶年の理

厄年・凶年は、魂魄の釣り合いが揺らぎ、気の流れが滞りやすい人生の節目——公式「解除の儀」の案内はそう説きます。日本の社寺に伝わる厄年も、太一の巡りから定まる「太一定分の厄年」に由来すると伝えられます(天社宮由緒による)。

今年の自分が厄年・凶年にあたるかは、公式の「厄年・凶年早見」で確かめられます。 星詣は早見を転載しません。年ごとに更新される一次情報は、公式で見るのが最も確かだからです。
→ 厄年・凶年の理/早見(天社宮公式)

早見で厄年・凶年にあたっていた方へ。公式の案内では、備えは祈願祭の厄祓祈願、すでに災いや不調が顕れているなら解除の儀、と使い分けられています。→ 祈願祭/解除の儀

方位と神々

陰陽道において方位は、天一神をはじめとする神々の巡りとともに読まれてきました。土御門文書編纂所は「方位と神々」「天一神と太一」の解説を公開しています。祈願祭の願意にも「方災除(安倍晴明守護神札)」があり、転居・旅・普請の方位を気にかける方のための願意として置かれています。
→ 方位と神々(公式)/天一神と太一(公式)

十二支で方位を示す円盤
十二支の方位盤。方角の吉凶を読むことは、陰陽道の大切な務めでした。
暗い背景に置かれた真鍮の渾天儀
渾天儀(こんてんぎ)。天体の位置を測る器具で、京都・梅小路には土御門家の天文観測に使われたと伝わる渾天儀の台石が残ります。

安倍晴明暦を受ける

太一の御前に祈りを捧げ、晴明公より伝わる暦術に基づいて編纂される「安倍晴明暦」。日々の吉凶、季節の節目、神気の巡りを記し、祭祀の日取りを定め暮らしを整える道しるべとして、一冊一冊祈りを込めて奉製される——公式はそう案内しています。神社本教・貴船神社をはじめ各社へ、神道祭祀の暦として納められているとも記されています。
→ 安倍晴明暦(天社宮公式)

西洋の古い天体図(セピア)
西洋の古天体図。星の位置を記した図は、洋の東西を問わず暦づくりの基礎でした。

お申し込みについて

星詣は土御門奉賛会が運営し、天社宮の祭祀をご案内しています。本ページからのお申し込みにより、奉賛会が天社宮より奉賛金等を受ける場合があります。お申し込みとお納めは天社宮公式サイトで承ります。
安倍晴明暦(天社宮公式サイト)厄年・凶年早見(公式)

掲載写真はイメージです(写真:PIXTA)。撮影地は天社宮・名田庄ではありません。

よくある質問

自分の本命星はどう調べますか。
生まれた年で定まります。安倍晴明暦および星祭の案内で確認できます。星詣では個別の判定は行いません。
厄年早見はどこで見られますか。
天社宮公式「厄年・凶年の理」の早見で。年ごとに更新されます。
天社宮で占ってもらえますか。
天社宮は「占い」を行っていません。祭祀と暦術を伝える宮です。
「安倍晴明」を名乗る占いは天社宮の関係ですか。
天社宮は類似名称を用いる人物・団体への注意を公式に告知しています。正式な窓口は公式サイトのみです。

出典・参考

  1. A天社宮公式「土御門文書編纂所」 onmyodo.jp/koyomi
  2. A天社宮公式「厄年・凶年の理」 onmyodo.jp/yakudoshi-kyonen
  3. A天社宮公式「安倍晴明暦」「方位と神々」「天一神と太一」「天社宮由緒」
  4. A天社宮公式 令和八年七月四日告知(類似名称への注意喚起) onmyodo.jp/2026/07/04/当宮と類似する名称を使用する人物・団体について

等級:A=一次資料(公式サイト・公式告知)/B=学術・古典籍