和歌山県

安倍晴明の腰掛け石

〒646-1401 和歌山県田辺市中辺路町野中

安倍晴明の腰掛け石は、田辺市中辺路町野中、熊野古道中辺路の継桜王子と中ノ河王子の間、旧国道311号沿いの民家の軒先にある石です。「とめ石」「腰かけ岩」とも呼ばれます。熊野を旅する途中の安倍晴明公がこの石に腰を下ろして休んでいたとき、上方の山がにわかに崩れ始め、法力で崩壊を未然に食い止めたと伝わり、以来この地は地震にも最も安全な地と語り継がれてきました。

由来と見どころ

和歌山県観光連盟の「わかやま歴史物語」は、熊野を旅する途中の晴明公がこの石に腰を下ろして休んでいたとき、上方の山がにわかに崩れ始め、法力で崩壊を未然に食い止めたと伝えます。和歌山県の振興局が刊行した伝承ガイド「癒しの国の妖しの物語」は『中辺路町誌』下巻を典拠に、より詳しい物語を記します。那智に赴く途中に中辺路を通った晴明公は、この地に「山つなみ」による地崩れが起こることを予知し、「腰かけ岩」に式神を使った呪術による祈願を行って、これを封じ込めた。その後この地は地震には最も安全な地として語り継がれている——。那智に籠る花山法皇のもとを訪れる途中の出来事とも語られ、土砂崩れを予知して石に式神を封じ、災いを未然に防いだ「とめ石」の名は、この物語に由来します。

石は道端の民家の軒先にあり、案内板などはありません。旧国道沿いには熊野九十九王子の比曽原王子、継桜王子、中ノ河王子、小広王子が点在し、継桜王子の境内には野中の一方杉と呼ばれる巨杉が並びます。中辺路町から熊野本宮大社へ至る古道沿いには晴明公が訪れたと伝わる史跡が点在し、この石は本宮町皆地の蛭伏石とともに、晴明公の熊野行きを土地の記憶として伝えるものです。

アクセス

所在地
和歌山県田辺市中辺路町野中
見学
自由(民家の敷地内)
バス
龍神バス熊野本宮線(紀伊田辺駅〜本宮大社前)「野中一方杉」バス停から継桜王子へ。継桜王子から旧国道を東へ約600m(徒歩約10分。地図データからの目安)
車
国道311号から旧国道へ。道幅が狭く、駐車場なし
問い合わせ
田辺市中辺路行政局(0739-64-0501)

石は民家の軒先にあります。住民の方のご迷惑にならないよう、節度をもって見学してください。

周辺の関連スポット

  • 晴明の蛭伏石(田辺市本宮町皆地)——血を吸う蛭を石の下に伏せて鎮めたと伝わる石。熊野本宮大社の手前。
  • 熊野那智大社(那智勝浦町)——晴明公が千日の滝行を修め、花山法皇の千日籠りを守ったと伝わる熊野三山の一社。
  • 安倍晴明社(田辺市龍神村殿原)——この地を訪れた晴明公を里人が祀った、和歌山県内唯一の晴明公の社。

よくある質問

安倍晴明の腰掛け石にはどのような伝説がありますか。
熊野を旅する途中の晴明公がこの石に腰を下ろして休んでいたとき、上方の山がにわかに崩れ始め、法力で崩壊を食い止めたと伝わります。『中辺路町誌』は、式神を使った呪術でこの地崩れを封じたとも記し、「とめ石」「腰かけ岩」とも呼ばれます。
石はどこにありますか。
熊野古道中辺路の継桜王子と中ノ河王子の間、旧国道311号沿いの民家の軒先にあります。案内板はありません。龍神バス熊野本宮線「野中一方杉」バス停から継桜王子を経て、旧国道を東へ約600m(徒歩約10分。地図データからの目安)です。
見学するときの注意はありますか。
民家の軒先にあるので、住民の方の迷惑にならないよう、節度をもって見学してください。道幅が狭く、駐車場はありません。

出典・参考

社寺・関係者の方へ:掲載内容の訂正、写真のご提供、取材・掲載のご相談はお問い合わせからお願いいたします。

最終更新:2026年10月6日

伝承
晴明公が腰掛け、山崩れを法力で止めた。式神を封じたとも(『中辺路町誌』下巻)
別名
とめ石、腰かけ岩
位置
熊野古道中辺路、継桜王子と中ノ河王子の間の民家の軒先
見学
自由(民家の敷地内、住民への配慮を)
所在地
〒646-1401 和歌山県田辺市中辺路町野中
地図
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