福井県
地蔵菩薩(山内・南区共同墓地)
〒919-1515 福井県三方上中郡若狭町山内32−11−1
若狭町の山内と南の集落の間、小さな丘の上に両区の共同墓地と集落公園があります。その入口近くの大木の根元に、安倍晴明公が悪鬼を鎮めるために彫ったと伝わる地蔵菩薩の線刻石が、案内板もなくひっそりと立っています。
由来と見どころ
『上中町郷土史』は、山内区と南区の共同墓地の入口に仏の姿を刻んだ一メートルほどの立石があり、安倍晴明の作と伝えると記します。その昔、墓地に妖怪変化が出没して行き来する人を悩ませたので、晴明公に祈って封じ込めてもらったという伝説です。『新わかさ探訪』も、この地に現れた悪鬼を鎮めるため晴明公が地蔵菩薩を彫ったとされる石として紹介し、石の面に線が刻まれ、錫杖を手にした立ち姿に見えると説明します。錫杖は地獄に堕ちた人を救う地蔵菩薩の持ち物で、「このお地蔵様の姿が見えなくなると鬼が出る(世の中が乱れる)」と言い伝えられてきました。
晴明公が若狭を訪れたことを示す当時の記録はなく、『上中町郷土史』自身も、晴明公と若狭を結ぶ記事は史料にないと断っています。それでも若狭町には、この地蔵のほかに無悪の五輪塔にも晴明公の来訪伝説が残り、いずれも埋葬地にまつわる話であるところに、死者を弔う土地を守ってもらおうとした人々の願いがうかがえます。石は風化が進み、線刻は目を凝らしてようやく分かるほどです。公園と墓地の境、道路側の大木の根元にあり、標識や説明板はありません。
アクセス
- 所在地
- 福井県三方上中郡若狭町山内(山内・南区共同墓地、山内南区集落公園に隣接)
- 見学
- 自由。案内板なし
- 電車
- JR小浜線「若狭有田」駅から徒歩約20分
- 車
- 舞鶴若狭自動車道「若狭上中IC」から数分。公園前に駐車スペース
現に使われている共同墓地の一角です。墓参の方への配慮を忘れず、静かに見学してください。
周辺の関連スポット
- 安倍晴明の墓(五輪塔)(若狭町無悪)——埋葬地に石のないことを晴明公が祈念したと伝わる、町指定の鎌倉期の五輪塔。
- 天社土御門神道本庁(おおい町名田庄)——晴明公の子孫・土御門家が陰陽道宗家として祭祀と暦術を伝える本庁。
よくある質問
- この地蔵菩薩の石にはどのような伝説がありますか。
- 『上中町郷土史』は、山内区と南区の共同墓地の入口にある仏の姿を刻んだ一メートルほどの立石を安倍晴明の作と伝え、昔、墓地に出没した妖怪変化を晴明公に祈って封じ込めてもらったと記します。『新わかさ探訪』は、悪鬼を鎮めるため晴明公が彫ったとされる、錫杖を手にした立ち姿の線刻と紹介します。
- 晴明公が若狭を訪れた記録はありますか。
- 晴明公が若狭を訪れたことを示す当時の記録はなく、『上中町郷土史』自身も、晴明公と若狭を結ぶ記事は史料にないと断っています。伝説として伝わるものです。
- 見学するときの注意はありますか。
- 公園と墓地の境、道路側の大木の根元にあり、標識や説明板はありません。現に使われている共同墓地の一角なので、墓参の方に配慮して静かに見学してください。JR小浜線「若狭有田」駅から徒歩約20分、公園前に駐車スペースがあります。
出典・参考
- 『上中町郷土史』(山内・南区共同墓地入口の立石と晴明作の伝承・妖怪封じの伝説)
- 『新わかさ探訪』(悪鬼を鎮めるための地蔵菩薩・線刻と錫杖・言い伝え)
社寺・関係者の方へ:掲載内容の訂正、写真のご提供、取材・掲載のご相談はお問い合わせからお願いいたします。
最終更新:2026年8月31日
- 伝承
- 晴明公が悪鬼(妖怪変化)を鎮めるために彫ったと伝わる
- 石
- 高さ約1メートルの立石。地蔵菩薩の線刻
- 見学
- 自由。案内板なし・共同墓地内
- 所在地
- 〒919-1515 福井県三方上中郡若狭町山内32−11−1
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